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富士ゼロックスVSシャープ コンビニ複合機で知恵比べ

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富士ゼロックスVSシャープ コンビニ複合機で知恵比べ

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 富士ゼロックスとシャープがコンビニエンスストアを舞台に複合機サービスの高度化を競っている。

 セブン-イレブンに機器を置く富士ゼロックスはホームページ上で楽譜や地図などのコンテンツを印刷予約しておけば、店舗で刷り出せるサービスを開始。ファミリーマートなどに設置するシャープは、スマートフォン(高機能携帯電話)と連携し、写真などを手軽に印刷できる機能を加えた。新サービスで印刷需要を創出できれば収益の底上げにつながるだけに、両社の知恵比べは続きそうだ。

 富士ゼロックスのサービスは「ネットプリント・コンテンツギャラリー」と呼ばれる。パソコンやスマホで、専用のホームページから購入したい印刷コンテンツを選択すると8桁のプリント予約番号が示され、これを店舗の複合機に入力すると、1枚当たり100~300円で印刷できる仕組みだ。

 同社は2000年からセブン-イレブンに複合機を納入。チケットサービスやデジタルカメラのプリント、ネットを活用したネットプリントなど新サービスを次々と打ち出し、印刷の新規需要を掘り起こしてきた。

 一方、新サービスの強化でコンビニへの複合機設置台数の拡大戦略を進めるのがシャープ。ファミリーマートに設置されている9100台を12月から順次更新するほか、キヤノン製を設置していたローソンから9600台分を奪取し、秋から順次納入する。専用アプリを使ってスマホ内の写真や資料を印刷できる特徴などが評価されたという。

 シャープはサークルKサンクスやデイリーヤマザキなどにも複合機を納めており、サービス強化による大手コンビニの囲い込みで、業績全体の立て直しに少しでも貢献させたい考えだ。(今井裕治)

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