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立民、本多平直氏の公認見送りへ 後任に亀石倫子氏ら浮上

 立憲民主党は13日の常任幹事会で、本多平直衆院議員(56)=比例北海道=が「50歳が14歳と同意性交で捕まるのはおかしい」と党法務部会のワーキングチーム(WT)で発言した問題を受け、党員資格停止1年とする処分を党倫理委員会に諮ることを了承した。近く処分が正式決定し、秋までに行われる衆院選で本多氏は公認されない見通しだ。

 処分が決まれば、本多氏が出馬予定だった北海道4区の候補選定作業が本格化する。関係者によると、4区内の小樽市出身の弁護士、亀石倫子(みちこ)氏(47)の擁立を検討している。亀石氏は令和元年参院選で大阪選挙区から立民公認で出馬し、落選した。亀石氏は同日夜、ツイッターで出馬を否定した。

 立民は13日、党の第三者機関「ハラスメント防止対策委員会」がまとめた調査報告書を公表。本多氏が性被害者からのヒアリングに消極的だった上、「認識不足」との釈明は「その場しのぎの発言にも見える」とし、「認識の誤りを本質的に修正したとまでは確認できない」と強調した。本多氏の言動を制止できなかったWTの運営についても問題視した。

 枝野幸男代表は報告書を踏まえ、党員資格停止1年とする方針を決定。ただ、常任幹事会では「内部の政策議論(での発言)なので処分に値しないのではないか」と慎重な対応を求める意見が複数出たほか、1人が処分方針に反対した。本多氏は「倫理委員会で私に説明の機会をいただけることを期待しています」との談話を発表した。

 本多氏の妻の西村智奈美衆院議員らは処分を「不適当」と訴える文書を一部の幹部に配布した。性暴力撲滅を訴える「フラワーデモ」や一部支援団体の声に押された処分決定との見方があるとして「バランスを欠いた政治判断で、党内を動揺させる」と主張した。

 立憲民主党の本多平直衆院議員は13日の同党常任幹事会後、コメントを発表した。全文は次の通り。

 「本日、私について倫理委員会に諮問されることが決定しました。倫理委員会で私に説明の機会をいただけることを期待しています。党内議論の決定を待って、皆さんには一日も早くご説明の場を設けたいと思っています」

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