米ヘリコプター・メーカーのベル・ヘリコプター・テキストロン社は、フィリピンでのヘリコプターの受注が官民ともに順調なことから、向こう5年間の売上高が5~6%増を維持すると見込んでいる。経済紙ビジネスワールドが伝えた。
ベル・ヘリコプター・テキストロン社は複合企業テキストロン社の一部門で、民間航空機および軍用機を製造。フィリピンでは国家警察や空軍、企業が顧客となっている。
ベル・ヘリコプター・テキストロン社のデービッド・セール部長(アジア太平洋地域担当)は、「フィリピンの成長率5%~6%はほぼ持続する見込み。急増するとみられるのが政府調達で、予算が付けば国家警察や空軍、沿岸警備隊が購入する」と述べた。
ベルにとってフィリピンはタイ、インドネシアと並ぶ重点市場で、フィリピンには現在、同社製の商用ヘリが60~70機ある。同社は今後、フィリピンに新型ヘリ「ベル505」を売り込んでいく。5人乗りで価格は約160万~170万ドル(約1億7000万~1億8000万円)と、これまでの「ベル407」(約330万ドル)より安価で、大幅な需要増を見込む。(シンガポール支局)