政府に提言「是々非々で」 同友会の小林代表幹事

退任前最後の定例記者会見をする経済同友会の小林喜光代表幹事=16日午後、東京都千代田区
退任前最後の定例記者会見をする経済同友会の小林喜光代表幹事=16日午後、東京都千代田区【拡大】

  • 最後の定例会見で話す経済同友会の小林喜光代表幹事=東京都千代田区

 経済同友会の小林喜光代表幹事は16日、退任前の最後の定例記者会見で「政府に意味のある政策提言を出すことが同友会の大きなテーマだ」と指摘した上で「政権におもねるとか否定するとかではなく、是々非々でやってきた」と強調した。

 就任4年間の動きとして、反グローバリズムの進行や新たな技術をめぐる覇権争いなどを挙げ、政治、経済全てにわたり「大変革の時代の中で過ごした」と振り返った。

 これまでも、日本が世界で比較劣位になっているにもかかわらず変化に気が付かず、致命的な状況に陥る「ゆでガエル現象」にあることに警鐘を鳴らしてきた。会見では財政再建をめぐり「今さえ良ければ、自分さえ良ければという発想が国を駄目にする」と述べ、将来に負担を残さないための意識改革を求めた。