「福島事故の反省を踏まえた内容とは到底いえない」 世耕経産相、原子力産業協会のサイト閉鎖で

日本原子力産業協会のウェブサイト「あつまれ!げんしりょくむら」のホーム画面
日本原子力産業協会のウェブサイト「あつまれ!げんしりょくむら」のホーム画面【拡大】

 世耕弘成経済産業相は16日の閣議後記者会見で、原子力関連企業などでつくる日本原子力産業協会が開設したウェブサイト「あつまれ!げんしりょくむら」に批判が集まり閉鎖した問題で、「『げんしりょくむら(原子力ムラ)』という表現など、福島(第1原発)事故当時に問題になった表現を使い、福島事故の反省を踏まえた内容だとは到底いえない不適切なものだ。誠に遺憾だ」と述べた。

 同サイトは8日に開設されたが、名称や絵柄に批判が集まり、原産協会は12日に閉鎖。協会はホームページで「ご不快な思いをされた皆さまに、慎んでおわびいたします」としている。

 世耕氏は「原子力に関する情報発信は重要だが、情報発信に当たっては、それがどのように受け取られるのか、十分注意をしながら適切な形で行うことが重要だ」と指摘した。