河野太郎外相は12日の記者会見で、世界貿易機関(WTO)の上級委員会が、韓国による福島などの水産物輸入禁止措置を不当とした紛争処理小委員会(パネル)の判断を破棄したことをめぐり、早期の輸入規制撤廃を重ねて求めた。「韓国から日本に(年間)750万人の方が来て食事を楽しんでいる中で、意味のない輸入規制は2国間関係にも大きな影響を及ぼす」と述べた。
上級委が、日本産食品は科学的に安全で、韓国の安全基準を満たしているとのパネルの認定を維持していることを踏まえ「輸入規制が科学的な根拠に基づいて行わなければならないことを考えれば、韓国側が輸入規制をする根拠はなくなった」とも述べた。