海外経済減速の影響点検 日銀支店長会議

 日銀は8日、東京都内の本店で支店長会議を開いた。中国を中心とした海外経済の減速を背景に、国内の景気回復の鈍化傾向が強まっており、地域経済の情勢を点検する。

 会議では、各支店長からの報告を基に、個人消費や設備投資、生産など地域経済の現状を確認。日銀が今月1日に発表した企業短期経済観測調査(短観)では、大企業製造業の景況感が6年3カ月ぶりの大幅悪化となった。

 黒田東彦総裁は会議冒頭で、金融政策の運営方針などを説明。午後に全国9地域の景気判断をまとめた地域経済報告(さくらリポート)を公表する。