中国、3月の景況感改善 4カ月ぶり節目超え

 中国国家統計局と中国物流購買連合会は31日、3月の景況感を示す製造業購買担当者指数(PMI)が50・5だったと発表した。前月と比べ1・3ポイント改善し、好不況を判断する節目の50を4カ月ぶりに上回った。

 中国政府は、景気下支えのための経済対策を相次いで打ち出しており、その効果が表れ始めた可能性がある。

 生産活動を示す指数は3・2ポイント改善して52・7だった。新規注文は1・0ポイント高い51・6だった。輸出向けの新規受注は米国との貿易摩擦を反映し、47・1と引き続き節目を下回ったものの、やや改善した。雇用は引き続き低迷した。 製造業と非製造業の指数をまとめた総合景況感指数は前月より1・6ポイント高い54・0だった。

 指数は企業の原材料や部品の購買担当者を対象として今後の生産計画などを調査。50を上回ると生産や受注の拡大を、下回ると縮小を意味する。(共同)