中国江蘇省塩城市の化学工場で起きた爆発事故の現場指揮部は25日午後に会見を開き、事故による死者はこれまでに78人に上ったことを明らかにした。
事故は21日、同市響水県の生態化学工業園区にある江蘇天嘉宜化工有限公司で発生。25日正午現在、市内の病院に566人が入院し、うち13人が重体、66人が重症となっている。同日は38人が退院した。死亡した78人のうち身元が確認されているのは56人。
事故ではまた、県内10カ所の小中学校に通う児童・生徒約2000人のうち136人が、爆発の影響で割れたガラスなどで負傷した。同県教育局の●(きょう)艶森・副局長によるといずれもけがの程度は重くないという。(●=龍の下に共)
県は22日から10校を休校にして事故の影響を調べていたが、25日に全校で授業を再開。併せて各校に心理カウンセラーを派遣し、児童・生徒のケアを行っている。(中国新聞社)