米成長率鈍化、2・6% 18年10~12月期 個人消費勢い欠く

 【ワシントン=塩原永久】米商務省が28日発表した2018年10~12月期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み)は年率換算で前期比2・6%増だった。個人消費が勢いを欠き、3四半期ぶりに3%台を下回った。18年通年の実質GDPは前年比2・9%増となり、トランプ政権が掲げる3%超に届かなかったが高い伸び率を達成した。

 10~12月期はGDPの約7割を占める個人消費が2・8%増と、前期まで2期続いた3%台後半の高成長から鈍化した。設備投資は6・2%増だったが、住宅投資は3・5%の減少と不振が続いている。

 輸出は1・6%増と増加に転じたが、輸入が2・7%増となり、外需の寄与度はマイナスだった。

 10~12月期の発表は当初1月末の予定だったが、米政府機関の一部閉鎖の影響で延期されていた。