フィリピンは、南西部の人気観光地パラワン島やパルアン島などの住民約20万人が、太陽光発電により電気の供給を受けられるようになるもようだ。地場太陽光発電会社ソーラーフィリピン・パワープロジェクトが事業を手がける。同社による太陽光発電網が整備されれば、住民らに1日7時間の配電が行われる。現地経済紙ビジネス・ワールドが報じた。
ソーラーフィリピン社は、ドゥテルテ大統領が“エネルギー貧困”撲滅政策の一環として推進している農村部電化奨励策に沿ってパラワン島などで太陽光発電施設の整備に着手する。
今年3月に「ソーラー・パラサバヤン(国民のためのソーラー)」プロジェクト計画が発表され、パルアン島とミンドロ島での太陽光発電構想が浮上した。ソーラーフィリピン社のレビステ社長は「利益が目的ではない。多くの同胞を助けるため」と意気込みを語った。
2018年末までには配電の第一弾が実現する予定だ。レビステ社長は、将来的に倍以上の50万人に電気を届けたいとしている。(シンガポール支局)