観光庁は15日、7月に日本を訪れた外国人旅行者は推計283万2千人で、7月としては過去最多だったと発表した。ただ前年同月比は5・6%増にとどまり、今年2月以降初めて伸び率が2桁を下回った。観光庁は、大阪府北部地震や西日本豪雨の影響で、韓国や香港で訪日旅行を控える人が多かったとみている。
国・地域別ではトップが中国で、12・6%増の87万9100人。韓国が5・6%減の60万8千人、台湾が3・1%増の46万500人、香港が3・3%減の22万6800人と続いた。
今年1~7月の累計は13・9%増の1873万900人となった。
韓国や香港の落ち込みに関し、観光庁幹部は「距離も近く、別の機会に行けばよいとの心理が働いたのではないか」とし、影響は短期的との見方を示した。一方、2016年の熊本地震では、韓国からの客足の回復に一定の時間がかかったことから「動向を注視したい」とも述べた。