条例案で規制の対象となっているトレーディングカードなど。珍しいカードは高値で取引されている【拡大】
埼玉県志木市が市内の小中学生を対象に、インターネットやトレーディングカードなどの利用について家庭で取り決めをするよう規定した条例案を同市議会に提出した。同様の条例は全国初という。努力義務で罰則規定はないが、インターネットをめぐるトラブルから子供たちを守るための新たな取り組みとして関心を呼びそうだ。(大楽和範)
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条例案の名称は「志木市子どもの健やかな成長に向け家庭教育を支援する条例」(通称=元気に育つ志木っ子条例)。4月1日施行の予定だ。
同市教育委員会は昨年秋に、市内の小学3年生から中学3年生まで、4277人にアンケートを実施(4100人回答)。「あなたの家ではインターネット・スマホ・ケータイ・ゲーム機を使用する場合の約束はありますか?」の質問に、54・2%が「ある」、43・1%が「ない」と回答した。
条例案の作成を担当した同市生涯学習課は「スマホなどを使うことで『毎日が楽しくなった』とか『友達と連絡しやすくなった』と回答する子供が多い半面、『寝る時間が遅くなった』『視力が落ちた』といった悪影響を指摘する回答も多かった」という。