ブロードコム、14兆円の買収額引き上げか クアルコム拒否で

 米半導体大手ブロードコムが同業のクアルコムに対し、負債を含め1300億ドル(約14兆5千億円)で同社の買収を提案したことを巡り、ロイター通信は22日、ブロードコムが買収額の引き上げを検討していると報じた。関係者の話としている。

 クアルコムは13日、買収提案を拒否。「モバイル技術における当社のリーダーシップと成長見通しを著しく過小評価している」との声明を出していた。

 ブロードコムはクアルコムの株主に好条件を提示することで、買収提案に応じるようクアルコム経営陣に圧力をかける狙いがあるという。

 両社が経営統合すれば、半導体では米インテル、韓国のサムスン電子に次ぐ世界3位の売り上げ規模となり、携帯電話部品で大きなシェアを握ることになる。(共同)