NAFTA再交渉、担当閣僚不在で開幕 メキシコ市で第5回

 【ワシントン=塩原永久】米国とカナダ、メキシコによる北米自由貿易協定(NAFTA)の第5回協議が15日、メキシコ市で始まった。米通商代表部(USTR)によると、ライトハイザーUSTR代表ら、3カ国の通商トップの閣僚級は参加しない。

 ロイター通信によると、21日までの協議の当初2日間で、繊維やサービス分野のほか、労働問題や知的財産権について議論する。

 NAFTA再交渉で閣僚級が参加しない協議は初めて。USTRは「ベトナムでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)に際し、関係閣僚が個別に会談したばかり」であるため、今回は事務レベルで協議を進めるとしている。

 先月の第4回協議で米国は、自動車の関税をゼロとする基準を定めるルールに関連し、米国製部材を50%以上使うよう求め、メキシコなどが激しく反発した。