【北ミサイル】北、近く高性能ICBMの発射計画 米の「完全破壊」演説を「宣戦布告」と捉え 露議員に説明

 訪朝を終えたロシア下院のモロゾフ議員は9日、北朝鮮が近く発射実験を計画するミサイルは過去に発射されたものと同型だが、エンジンの推進力を強化し、到達距離などの性能を高めた大陸間弾道ミサイル(ICBM)だと述べた。共同通信の電話取材に答えた。

 2~6日まで平壌を訪れたモロゾフ氏は北朝鮮の最高人民会議の金永南常任委員長らと会談。金氏が発射予定のミサイルの型や到達距離などの詳細を伝え、計算式を示し米西海岸に到達できると説明した。北朝鮮側はトランプ米大統領が9月の国連総会演説で北朝鮮を「完全破壊」する可能性について警告したことを「宣戦布告」と受け止め、報復として新たに改良したミサイルの発射実験を準備していると明かしたという。実験時期は「『近く』との説明を受けたが、具体的な期限は示されなかった」と指摘した。(共同)