北朝鮮へ先制攻撃67%反対 米世論、トランプ大統領に信頼低く

 米紙ワシントン・ポストとABCテレビは24日、最新の世論調査で、核開発を進める北朝鮮に先制攻撃すべきだと答えたのが23%だったのに対し、北朝鮮が先に攻撃してきた場合のみ反撃すべきだとの回答が67%となり、先制攻撃に反対する意見が多かったと伝えた。

 北朝鮮を巡る問題でトランプ大統領が責任を持って対応すると信頼していると答えたのは37%で、42%が全く信頼していないと答えた。一方、北朝鮮対応で米軍高官を信頼すると答えたのは72%に上った。

 トランプ氏が北朝鮮を「完全に破壊する」と警告するなど過激な言葉で非難し、北朝鮮が猛反発して緊張が高まっていることが、トランプ氏への信頼の低さにつながっているとみられる。

 北朝鮮を米国への「深刻な脅威」と答えたのは70%に上り、「脅威だが深刻ではない」(13%)、「脅威ではない」(14%)を大きく上回った。北朝鮮の核放棄を実現するため、見返りに支援を与えることには61%が反対し、より強い経済制裁を与えるべきだとしたのは76%に上った。(共同)