自民・高村正彦副総裁がイラン・ロウハニ大統領と会談 北朝鮮の核大国阻止で協力要請

イランのロウハニ大統領(右)と会談する自民党の高村正彦副総裁(左)=6日、イラン・テヘラン市内(代表撮影)
イランのロウハニ大統領(右)と会談する自民党の高村正彦副総裁(左)=6日、イラン・テヘラン市内(代表撮影)【拡大】

 【テヘラン=小川真由美】安倍晋三首相の特使としてイランを訪問している自民党の高村正彦副総裁は6日午後(日本時間同)、首都テヘランの大統領府でロウハニ大統領と会談した。高村氏は北朝鮮情勢について「核大国、ミサイル大国になりたいという北朝鮮の強固な意志を止めるため、国際社会全体の協力が必要だ」と述べ、米国などと連携し北朝鮮への圧力を強化する日本政府の方針に理解と協力を求めた。

 高村氏はイランの理解を得て北朝鮮を牽制(けんせい)する狙いがあったが、ロウハニ師は日本の対応を支持すると表明しつつも「対話によって解決すべき問題だ」と述べた。これに対し高村氏は、金正恩朝鮮労働党委員長を念頭に「北朝鮮の指導者に大統領の百分の一の柔軟性があれば対話も可能だが、今は国際社会が結束し、圧力をかける必要がある」と念を押した。ロウハニ師は笑顔で頷いたという。イランは北朝鮮の核・ミサイル開発に関与しているとの疑惑が指摘されている。

 ロウハニ師は会談で、2015年に米欧などと結んだ、核開発を制限する見返りに経済制裁を解除してもらう「核合意」について、イラン側から破棄する考えがないことを伝えた。高村氏は核合意順守の方針を支持する考えを示した。

 核合意をめぐっては、トランプ米大統領がイランの弾道ミサイル開発などを理由に敵視政策に転じ、ロウハニ師は米国の対応次第で核合意破棄も辞さない構えをみせ、緊張が高まっている。高村氏は米国とイランの緊張緩和を仲介するとともに、鉄道など経済協力の具体化を目指している。

 高村氏がロウハニ師と会談するのは2013年9月以来、7回目。会談ではロウハニ師の国際協調路線を支持する首相の親書を手渡した。

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