6日付の英紙サンデー・テレグラフは、英国が欧州連合(EU)離脱交渉で最大400億ユーロ(約5兆2千億円)の未払い分担金をEUに支払う用意があると報じた。清算金の協議は自由貿易協定(FTA)など将来の関係と並行して実施したいという。複数の政府筋の話としている。
清算金は離脱交渉の重要論点の一つ。EUは最大1千億ユーロを要求するとされ、両者の溝が埋まるか見通せない。EUは清算金や離脱後の在英EU市民らの権利保護などで進展があれば通商関係の話し合いに入る考えで、交渉手順をめぐっても違いがある。6月に始まった離脱交渉は7月の会合でも大きな進展がなく、EUは英国に対し、8月28日からの会合で交渉方針を明確にするよう求めていた。
テレグラフによると、英国はEU側の要求額について、1千億ユーロではなく、実際は600億ユーロ程度とみている。(共同)