ビットコイン、市場の未熟さ露呈 分裂騒動受け取引所サービス停止

 インターネット上の仮想通貨「ビットコイン(BTC)」の分裂騒動を受け、国内の主な取引所は1日、コインの入金など一部のサービスを停止した。再開の日時は各取引所が判断する。取引所は、7月23日に行われたBTCの規格変更時にサービスを一時停止したばかり。市場の未熟さが浮き彫りになっている。

 中国の事業者らが1日、新たな通貨「ビットコインキャッシュ(BCC)」を立ち上げる動きがあり、混乱を避けるため、国内取引所は対応に追われた。

 取引所運営大手のテックビューロは1日、ビットコインの入出金を停止したほか、ビットポイントジャパンは店舗決済などをストップ。BTCボックスは7月31日に入出金を止めた。

 分裂後、利用者は保有するBTCと同数のBCCをもらえるが、価格は乱高下する可能性がある。ただ影響は確実には読めない。

 BTCは取引の急増でシステムが限界に近づき、処理能力の改善をめぐって開発者や事業者が対立。7月23日には両者の主張を取り入れた規格変更が行われた。

 国内取引所は取引記録の消失といった影響を避けるためサービスを一時停止。その後も、BCC導入の動きがくすぶっている。

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