【視点】平和を考える 国民守る「核抑止」を論じよ (1/3ページ)

 □産経新聞論説副委員長・榊原智

 東京五輪・パラリンピックの開催まで3年を切ったが、1964年10月に開かれた最初の東京五輪から話を始めたい。

 日本と世界の人々が、アジアで初の東京五輪に沸いていた最中に、冷や水を浴びせた国がある。

 台湾問題を理由に五輪をボイコットしていた中華人民共和国だ。

 新疆ウイグル自治区で同年10月16日、初の核実験を行ったのである。

 隣国で「平和の祭典」が開かれている最中に核実験をぶつけなくてもいいと思われるが、先の大戦から復興し、平和の祭典を開いた日本への妬みもあったのだろう。

 かの国の了見の狭さは、昔も今も変わらないようだ。

 「中共、初の原爆実験に成功」「“力の道”選んだ中共」

 産経新聞の翌17日付朝刊1面の見出しの一部である。

 中国は核戦力を強化し、いずれ日本を攻撃できるようになる。池田勇人内閣は、国民の動揺を防ごうとした。核実験に「厳重に抗議」し、「日米安保条約が現存しているかぎり、わが国にはなんの影響も、危険もありえない」とする官房長官談話を発表した。

3カ月後、中国の脅威を意識せざるを得なくなる

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