経営再建中の東芝の株式は1日、東京証券取引所での上場先が1部から2部に降格となった。2部降格初日の取引では、売り圧力が弱い中で買い戻しが優勢となって続伸し、終値は前日比19円00銭(7.7%)高の265円00銭。売買代金は210億円と、前日の約4分の1程度に減った。
東芝株は1日、2部降格に伴い日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)の構成銘柄から除外された。株価指数に連動する投資信託などの売りは前日までに一巡し、「売り注文が薄い中、買い戻しが入って株価上昇に弾みがついた」(SBI証券の藤本誠之客員マーケットアナリスト)。
朝方には前日比で小幅安となる場面もあったが、午後に入ると目先の利益を狙った買いが強まるなどして一段高となり、一時24円00銭(9.8%)高の270円00銭まで上昇するなど、値動きが大きくなった。