欧州連合(EU)は4日、ブリュッセルで6日に日本と定期首脳協議を開き、経済連携協定(EPA)で大枠合意する見通しになったと発表した。日本からは岸田文雄外相が5日に先行してブリュッセルを訪れ、詰めの協議を行う。
日本政府は4日、EPA交渉に関する主要閣僚会議を首相官邸で開き、安倍晋三首相が早期妥結に向けた努力を指示。安倍首相は「農産品など守るべきものは守り、攻めるべきものは攻めていかなければならない」と強調した。
自動車関税の早期撤廃を求める日本に対し、EUはチーズの関税撤廃などの譲歩を迫っている。ただ、EUは「(首脳協議で)大枠合意することが期待されている」としている。
岸田氏は5日、マルムストローム欧州委員と再び交渉し、首脳同士による大枠合意に向け環境を整える。
(ベルリン 宮下日出男、高木克聡)