LとRの聞き分け、5日で90%に 英語の新学習法開発、脳活動を可視化 情報通信研究機構

2017.6.15 17:42

 日本人が苦手な英語のLとRの聞き分けを、約5日間でマスターできる学習法を情報通信研究機構などが開発した。脳活動を可視化する技術を応用し、自然と違いが分かるようになる。企業と連携して3年以内に試作品の開発を目指す。米科学誌電子版に15日、論文が掲載される。

 日本人の学生や社会人などの男女計8人を対象に、英語の「light」と「right」の音声を4対1の割合でランダムに繰り返し聞かせて、その際の脳波を測定。音声の違いを感じると脳波に差が生じるため、その反応の大きさを円で画面に表示して見せ、円が大きくなるようにイメージさせる実験を行った。

 毎日1時間、学習した結果、特に注意して聞かなくても、5日間で聞き分けの正答率が平均で約60%から約90%に向上した。ラの発音は「glass」と「grass」などでも、ほぼ判別できた。

 今後はレやロ、BとVの違いなどにも対応させるほか、反応の大きさを自動車の速さで表現するゲーム性も取り入れ、効率の良い新タイプのリスニング学習法として製品化を目指す。

 同機構の成瀬康・脳情報工学研究室長は「受験生や海外に転勤するビジネスパーソンなどに使ってほしい」と話している。

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。