2017.6.8 06:00
「華為(ファーウェイ)」「ハイアール」「テンセント」「聯想(レノボ)」「中国工商銀行」「中国中央テレビ」…。中国一般庶民がイメージする代表的な中国ブランドである。間違いなく、これらはすべて一流企業だ。しかし世界的知名度という点ではどうなのだろうか。
2017年5月10日、中国に新しい記念日が設立された。「中国ブランドデー」である。目的は中国ブランドの価値を再認識させることにあるようだ。
この日中国中央テレビニュース番組「新聞1+1」は、「世界的に有名な中国ブランドは何故(なぜ)少ないのか」という内容で番組を放送した。
この日はまず、他国の世界的ブランドに注目する。米国には「アップル」「グーグル」「コカ・コーラ」「アマゾン」があり、フランスは「シャネル」「ルイ・ヴィトン」等、日本には「トヨタ」「パナソニック」「ホンダ」等々がある。これらの海外ブランドに比べると中国一流企業の知名度はまだ低い。
それを端的に表しているのが中国人の消費行動である。世界で最も購買意欲の旺盛な中国人消費者が、自国ブランドよりも海外ブランドに魅力を感じている。国家はこれを「中国ブランドの危機」とみているようだ。