加計学園疑惑調査チームの初会合で、発言する民進党の玉木雄一郎幹事長代理(奥左)=17日午後、東京・永田町の衆院第一議員会館(斎藤良雄撮影)【拡大】
安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設計画に関し、民進党の玉木雄一郎幹事長代理(48)が約2年前、学部新設に猛反対している日本獣医師会の総会で「おかしな方向に向かいそうになった際はしっかり止める」などと、計画阻止を約束していたことが22日までに分かった。
日本獣医師会の会議報告によると、玉木氏は平成27年6月、東京都内の明治記念館で開かれた日本獣医師会の第72回通常総会に来賓として出席。あいさつの中で「教育の分野、あるいは医療の分野は、そもそも特区として、地域の例外を作り、進めるべき話ではない。おかしな方向に向かいそうになった際はしっかり止める」などと述べ、加計学園による獣医学部新設に反対する日本獣医師会を擁護する姿勢を鮮明にしていた。
玉木氏は自身のブログで父親が香川県獣医師会の副会長をしており、弟も獣医であることを明かしている。玉木氏は平成24年に日本獣医師会の政治団体「日本獣医師連盟」から100万円の献金を受けるなど、日本獣医師会との深いつながりが明らかになっている。