中国国家インターネット情報弁公室は今月上旬、ネット上でニュースを扱うメディアの規制を強化する新たな管理規則を発表した。3年ごとの許可制とし、規則に従わない場合は罰金や活動停止などの罰則を科すとしている。習近平指導部が進める言論統制の一環で、昨年成立した「インターネット安全法」が施行される6月1日から運用を始める。
中国では当局の管理下にある既存のメディア以外に、ネットや通信アプリ「微信(ウェイシン)」でニュースを発信する「ニューメディア」が台頭している。習指導部は当局の意に沿わない報道を抑え込み、取り締まりを強める構えだ。
新たな管理規則は、当局がメディアに有効期間3年の許可証を発行すると規定。許可証を申請するには、編集長は中国人でなければならないなどの条件を設けた。外国資本の入ったメディアの設立も禁止する。
当局は規則に違反したメディアに対し、許可証を更新しないなどの措置を取れる。罰則規定にはこのほか、活動停止や5000~3万元(約8万2100~49万2600円)の罰金なども盛り込んだ。(北京 共同)