2017.5.9 05:00
上げ幅が一時450円を超えた日経平均株価を示すボード=8日午後、東京都中央区【拡大】
大型連休明け8日の東京株式市場では日経平均株価が大幅続伸し、終値は連休前の2日に比べ450円00銭高の1万9895円70銭と、2015年12月3日以来約1年5カ月ぶりの高値水準をつけた。フランス大統領選の決選投票で欧州連合(EU)との関係を重視するマクロン氏が圧勝したことで欧州政治の不透明感が後退したとの見方から、投資家がリスクを取る姿勢を強めた。同年12月以来となる心理的節目の2万円台回復を射程圏内に捉えた。
8日の東京外国為替市場は比較的安全とされる円が売られ、円相場が一時1ドル=112円91銭まで下落。日本時間早朝の海外市場では一時1ドル=113円台前半をつけた。欧州の通貨ユーロも一時、ドルや円に対して急伸した。
その後、円安ドル高の進行は一服したが、平均株価は午後に入っても上げ幅をじわじわと広げ、2万円まであと70円52銭に迫る場面があった。