今年1月にハリウッド映画のテーマパーク「ユニバーサルスタジオ」の誘致に失敗したばかりの韓国で、今度はブロック玩具の「レゴ(LEGO)」をテーマにした「レゴランド」の開発計画も暗礁に乗り上げる懸念が出始めた。日本では4月にレゴランド・ジャパンが名古屋にオープンしたが、韓国北東部・江原道春川市の計画は遅々として進まず、今年10月のオープン予定だったはずなのに、施工業者の最終的な選定さえ終わっていないという。昨年のはじめ、韓国メディアは「韓国はテーマパークの墓場か」と自虐的に皮肉った。やはり歴史は繰り返すのだろうか。
名古屋より先に手を上げたのに
韓国紙、中央日報(日本語電子版)が3月末、江原道が春川市の衣岩湖に浮かぶ島に建設を推進しているレゴランドテーマパーク造成事業について、5年以上にわたり最初の一歩も踏み出せていないと、報じた。さらに、江原道より遅れてレゴランド事業を推進していた日本の名古屋でレゴランド・ジャパンが4月1日にオープンしたため、住民の不満が大きくなっているとも伝えている。
レゴランド・コリア(仮称)は、衣岩湖内の島である中島129万1434平方メートルの敷地にブロック玩具のレゴで作った遊園地やホテル、商店街、ウオーターパーク、アウトレットなどを誘致する事業だ。江原道は2011年9月、テーマパーク運営会社の英マーリン・エンターテイメンツ、LTPコリアなどと共にレゴランド・コリアリゾート開発事業の投資合意覚書を締結した。2014年11月にレゴランド起工式を行ったが、現在、春川都心と中島をつなぐ橋梁(きょうりょう)工事のみ進められている状況という。