月末金曜の仕事を早く切り上げて退社し、買い物や飲食、旅行などにあてて、個人消費を喚起する「プレミアムフライデー(プレ金)」は28日に3回目を迎える。初回の2月24日は話題を集めたものの、3月は年度末日と重なったことで早帰りする人が少なく、盛り上がりに欠けた。4月もゴールデンウイーク(GW)突入前日のため、3月同様に低迷する懸念が強まっている。
ジャストシステムが発表した4月28日のプレ金の予定を聞いたアンケートで、「退社時間は変わらないと諦めている」が37.2%とトップになった。「なんとしても午後3時退社」は4.2%、「いつもよりは早めに退社」が5.5%にとどまった。GW直前だけに、早い退社が難しいことが浮き彫りになった。そこで流通業界では、半日早くGWに突入できるとして、旅行者を意識した取り組みを進める。
JR東京駅に隣接し、新幹線などに乗る前に地下の食品フロアで弁当を買う人が多い大丸東京店(東京都千代田区)は、28日に旅行者はさらに増えるとみて、米沢牛特盛弁当(3240円)など豪華新作弁当27点を発売する。広報担当者は「プレミアムな弁当で旅を楽しんでほしい」と話す。また帰省する人を狙い、東京土産3ブランドを試食できるイベントを開催する。