7日の東京株式市場で日経平均株価は反発した。米国によるシリアへのミサイル攻撃を受け取引時間中の今年の安値を下回った後に割安な銘柄が買い戻されるなど乱高下し、前日比67円57銭高の1万8664円63銭で取引を終えた。東証株価指数(TOPIX)は9.59ポイント高の1489.77。出来高は約24億100万株。
朝方は、米景気の拡大観測から前日に米国株が上昇したことを背景に買い注文が優勢だった。その後、米軍によるミサイル発射が伝わると、国際情勢の不安定化を警戒した投資家が安全資産とされる円を買う動きが強まった。東京外国為替市場の円相場は一時1ドル=110円14銭まで上昇した。これに伴って平均株価は下げに転じ、一時今年の安値である1万8532円65銭を下回った。
午後に入って円高が一服すると、輸出関連銘柄を中心に物色され、平均株価は再浮上した。中東産原油の価格急騰を見込んだ取引も出て、国際石油開発帝石など鉱業株も値上がりした。