中国国家工商行政管理総局の張茅局長は10日、トランプ米大統領側が就任前に中国で行った商標申請を巡り、中国当局が121件の登録を承認したことを明らかにした。北京で開会中の全国人民代表大会(全人代)に合わせて開かれた記者会見で語った。
中国側には商標を認めることで、昨年の米大統領選挙期間中から中国の通商政策を批判するトランプ氏を懐柔したい狙いがあるとの見方もある。
張氏は「トランプ氏は2006年に中国で商標登録を始めた」と語り、「77件が正式登録され、44件は最近事前承認された」と説明。中国側はトランプ氏側の申請全てを承認したとみられる。
張氏は「関連法の手続きに従って厳格に審査した」と語り、トランプ氏の身分と商標承認には関係がないと強調した。(共同)