中国の陳吉寧環境保護相は9日、北京で記者会見し、環境保護に対する違反行為を取り締まるため河北省など16地域に新設された「環境保護査察隊」が昨年、8500件以上の違反事案を摘発し、約720人を拘束したと明らかにした。
中国メディアによると、環境保護査察隊は深刻化する大気汚染への対策を念頭に昨年5月、最初に河北省で設置された。陳氏によると、査察隊とは別に、公安部門も環境汚染犯罪の専門チームを北京市などに配置し、取り締まりを行っているという。
陳氏は微小粒子状物質「PM2・5」を含む大気汚染は「改善されており、対策の効果が出ている」と強調。一方で「解決には長い時間が必要で、大気汚染との闘いは持久戦だ」と述べた。(共同)