経営破綻した企業の社名に見つかった特徴…「ア」「シ」「タ」で始まる (1/3ページ)

2017.3.3 11:44


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  • 会見で涙ながらに謝罪する穴吹英隆・穴吹工務店元社長=09年11月、高松市
  • 2009年11月に会社更生法の適用を申請したマンション分譲大手の穴吹工務店の本社ビル=09年11月、高松市

 経営が行き詰まる会社はどんな名称が多いのだろうか。このほど、東京商工リサーチが2000年以降に倒産した約18万社の社名(商号)をカナ読みして調べたところ、「ア」で始まる企業が1万1442社(構成比6.37%)と最も多かったことが分かった。次いで「シ」が1万1421社(6.36%)、「タ」が1万726社(5.9%)と続いており、「ア」「シ」「タ」で始まる企業は“明日のない”ケースが多いという皮肉な結果となった。

 「ア」のつく企業で会社更生法の適用を申請したケースをみると、03年9月の消費者金融準大手のアエル、09年11月のマンション分譲大手の穴吹工務店、12年10月の眼鏡レンズ製造販売のアサヒオプティカル(福井県)などがあった。

 アエルは1969年に山一物産として創業。1983年に日立信販に社名を変更し、店舗網を全国展開した。日立グループと関係がなかったことから、誤解を招くとして日立グループに訴えられ裁判で争ったが、2001年に再び「アエル」への社名変更を余儀なくされた。会社更生法の申請後は米国の投資ファンド、ローンスターグループの下で再建を図ったが、06年12月に成立した改正貸金業法の施行により、貸し付け基準が厳しくなったほか、顧客からの過払い金返還請求が相次いだこともあり、資金繰りが悪化。民事再生法の申請に追い込まれ、現在、貸金業は手掛けていない。

「ア」「シ」「タ」以外には…

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