プレ金、実際どうだった? 経産省の目論見外れる皮肉な結果に「自分には関係ない」 (1/2ページ)

プレミアムフライデーで午後3時過ぎからアルコールが販売されたソフトバンク本社の社員食堂でビール片手に談笑する社員ら=2017年2月24日、東京都港区東新橋(寺河内美奈撮影)
プレミアムフライデーで午後3時過ぎからアルコールが販売されたソフトバンク本社の社員食堂でビール片手に談笑する社員ら=2017年2月24日、東京都港区東新橋(寺河内美奈撮影)【拡大】

 月末金曜日は午後3時に退社し余暇を楽しもう-。停滞する消費を押し上げようと経産省が旗振り役となり、2月24日に鳴り物入りでスタートした「プレミアムフライデー」。株式会社VSN(東京都港区)が実施した実態調査では、半数近くの人が「自分には関係ない」と他人事で、実際当日にイベントなどを楽しんだ人はわずか5.0%だった。「今回は様子見」とひとまず見送った企業も少なくなかったようで、「中小企業はとてもじゃないけど無理」といった嘆き節も。消費を促したい経産省の目論見は外れ、「アフター3」を満喫した人は少数だったようだ。

 調査は20代から50代の働く男女1704名を対象に、2017年2月24日~26日に実施。プレミアムフライデーの認知度や取り組みへの感想、当日の予定などを聞いた。

 小売や飲食業では特別企画が続々と打ち出され連日テレビを賑やかせたためか、プレミアムフライデーを「知っている」と答えた人は88.8%と性別・年代問わず高い認知率となった。

 しかし、当日の予定を聞いた質問(複数回答)では「特に何もしなかった」が43.9%でトップ。次いでなんと「仕事」が35.0%に対し、当日にキャンペーンやイベントを楽しんだ人はわずか5.0%。特別な予定を立てないならまだしも、多くの人は仕事から解放されることもできない皮肉な結果となった。

「いい取り組みだと思うが自分には関係ない」