米国の国際的なNPO、高層ビル・都市居住協議会が24日までに発表した調査報告書によると、2016年に全世界で完成した高層ビル(高さ200メートル以上)は過去最多の128棟となり、うち中国が全体の3分の2に当たる84棟を占めた。中国は景気の減速懸念がささやかれるが、建設ラッシュは続いている。
中国は前年より16棟増え、9年連続の首位。2位の米国(7棟)や3位の韓国(6棟)などを大きく引き離した。日本は、JR名古屋駅前に建てられた「JRゲートタワー」(名古屋市、46階建て)の1棟だった。
都市別では、中国の広東省深セン市が11棟で世界最多。深センはITなどの先端産業が集積し、不動産価格も高騰している。
16年に完成した中で高さが世界一のビルは「広州周大福金融中心」(広東省広州市、530メートル)で、既存ビルを含めると世界で5番目の高さとなった。(共同)