米国際貿易委員会(USITC)は15日、中国から輸入される非晶質シリカ繊維が米国内で不当に安く販売され、米国企業に被害を与えていると認定した。この結果、商務省が1月に定めた162.47%の反ダンピング(不当廉売)税と、48.94~165.39%の相殺関税が確定する。トランプ政権下で制裁課税が確定したのは3件目。
非晶質シリカ繊維をめぐっては、メーン州の企業が2016年1月に中国製品による被害の調査を申請していた。商務省によると、シリカ生地の輸入量は14年に前年比14%増、15年は同29%増と急速に増えていた。(ワシントン 小雲規生)