2018年(平成30)春に卒業する大学生・大学院生の採用を予定している民間企業のうち56・8%が、17年に実施する採用活動は昨年よりさらに厳しくなると予想していることが就職情報会社マイナビの調査で分かった。人手不足で優れた人材の奪い合いとなっており、昨年の採用活動についても88・9%が厳しかったと振り返った。今年も学生優位の「売り手市場」となる見通しだ。
業種別でみると「小売り」の70・1%、「建設」の61・5%が厳しいとしており、人手不足の業種ほど危機感が強い。
マイナビの担当者は「人材の確保には、若手社員が積極的にOB訪問に応じたり、インターンシップに力を入れたりして学生にアプローチする必要がある」と話す。18年卒の採用に向けた今年の活動について「非常に厳しくなる」と答えた企業は13・6%、「厳しくなる」は43・2%で、合わせて56・8%。「16年並み」は42・4%、「楽になる」は0・8%だった。
調査は昨年10~11月に実施し、2572社が回答。