2016.11.2 05:00
鈴木・マグラクレン・美保【拡大】
2016年も残すところ2カ月を切った。英語学習に関して「今年こそ、英語を頑張る!と目標を立てたのはいいけれど、結局続かない」といった相談を受けることがよくある。大切なのは、目標設定を高くしすぎないことだ。「英単語を毎日100個覚える」「3カ月でペラペラになる」といった目標は挫折しやすい。そういった大きな変化を起こそうとすると、これまでの自分が反発するからだ。「腹筋毎日100回」「3カ月でスリムなボディーに」とダイエットをして急激に体重を落としても、リバウンド(反発)することに似ている。
目標はいったん手放して「今日できそうなことをやってみること」が効果的だ。そして、何より自分に優しく。高すぎる目標は、いつしか「やらなければならないこと」に変わり、できなかったときには、自分を責め、落ち込むことになりかねない。「できそうなことをやってみる」程度に続けていくことが遠回りのようで、一番近道だと思う。
私はコーチでもあるので、コーチング関連の記事を英語で日常的に読んだり、移動中にはワークショップが録音されたオーディオを聞いたりしている。
実は最初から、全部を一言一句理解できるわけではない。繰り返し読んだり、聞いたりしているうちに、1度目にはわからなかったところが、2度目にはわかるようになり、2度目でもわからなかったところが、3度目にはわかるようになる。初め聞こえなかったことが、次には聞こえるようになるといった小さな達成感もある。英語そのものではなく、英語で興味のあることを学ぶうちに、結果として単語を覚えることができ、英語が話せるようになった。