輸入米入札を一時見合わせへ 山本有二農水相が会見で、不透明取引の調査終了まで

 山本有二農林水産相は23日の閣議後の記者会見で、輸入米の売買入札で不透明な取引があった問題に関し、農林水産省が実態調査を終えるまで、入札の実施を一時見合わせる考えを示した。

 問題とされるのは、海外のコメを国の管理で輸入する「売買同時入札」(SBS)。業者がリベートを使って国が管理する価格より安く市場に流通させた可能性があると指摘されている。本年度は9月7日に初回の入札が実施されており、例年、月1回程度のペースで行われているが、山本氏は「問題点を把握するための重要な調査なので、終了まで入札を行うつもりはない」と述べた。

 ただ農水省は10月上旬をめどに調査を終える方針のため、予定通りに進めば入札のスケジュールには大きく影響はしないとみられる。