国土交通省が自動車メーカーに対し、日没時などに車のヘッドライトが自動で点灯する「オートライト機能」の搭載を義務付けることが23日、わかった。平成32年度以降に発売する新型車から適用する。
義務化は、高齢化が進む中、薄暮時に歩行者が巻き込まれる事故などを減らすのが主な狙い。同省の交通政策を検討する有識者会議が6月に方針をまとめ、意見募集(パブリックコメント)を行った。同省は、道路運送車両法に基づく車の保安基準を来月改正する方針だ。
オートライトは、車に搭載したセンサーが周囲の明るさを感知し、自動でライトを点灯、消灯する機能。国内では3割前後の車に搭載されているが、運転手がライトを手動で操作することもできる。
一方、新しい保安基準では、昼間や停車中を除き、夜間に走行中は自動で点灯し、運転手が消灯することはできなくなる。日没前後などに歩行者が車の接近に気づきやすくなり、事故防止につながることが期待される。