【太陽の昇る国へ】「核なき世界」その前に 幸福実現党党首・釈量子 (1/3ページ)

2016.9.9 05:00

 --先般、ナイロビでアフリカ開発会議(TICADVI)が開催されました

 長年にわたって、中国は資源獲得・権益確保のため、国を挙げてアフリカ進出を図り、影響力を強めています。こうしたなか、日本として、アフリカのインフラ整備や人材育成などのため今後3年間で3兆円規模の投資を行うことを表明したほか、成果文書である宣言で、中国を念頭に、海洋秩序の維持が確認されたことなどは意義があったと思います。

 中国は東シナ海や南シナ海で強引な海洋進出を図るほか、ジブチに海軍基地の建設を進めるなど、インド洋での影響力拡大もうかがっていますが、その覇権確立はなんとしても阻止しなくてはなりません。世界の秩序が揺らぐなか、中国を牽制(けんせい)するとともに、日本の国連安保理常任理事国入りを実現するためにも、経済・安保両面でアフリカ諸国との関係を一層強めねばならないと考えます。

 --安全保障問題に関し、中国と並んで気がかりなのが、今年に入りミサイル発射を繰り返す北朝鮮の動向です。今月5日にも、3発の弾道ミサイルを発射し、北海道沖の日本の排他的経済水域(EEZ)に落下しました

 北朝鮮の軍事的挑発はエスカレートする一方です。憲法の前文にあるように、国民の安全と生存を他国の善意に委ねるのは、あまりに非現実的というほかありません。

 先月24日には、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を発射し、日本の防空識別圏内の日本海上に落下しましたが、北朝鮮の軍事技術が進展していることは疑いを入れぬ事実です。潜水艦から発射されるSLBMは事前探知が困難であり、今後、実戦配備されたなら、日本の置かれた状況はより一層深刻さを増すことになります。

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