カカクコムの株価が午後の取引で一時10%超安 「『食べログ』点数を操作」との指摘が嫌気

 7日午後の東京株式市場で、グルメサイト「食べログ」などを運営するカカクコムの株価が急落し、一時は前日終値比で10.68%安となる場面があった。「食べログ」についている飲食店の点数を操作したのではないかとの指摘がインターネット上で出たと伝わり、売り注文がふくらんだ。終値は前日終値比85円(4.88%)安の1656円。

 飲食店の関係者が短文投稿サイト「ツイッター」などで、点数がリセットされ、営業担当者から「食べログのネット予約を使ってもらわないと検索の優先順位を落とす」と連絡を受けたなどと書き込んでいた。

 一方、カカクコムは7日、「自然検索で表示される点数およびランキングでは、オンライン予約機能の利用是非に一切関係なく、これまでと同様ユーザーの評価を基礎に算出、表示をしている」とコメントした。

 最近は、ネット上で高齢者向けサービスの不適切さを指摘する書き込みが注目されたPCデポの株価が下落したこともある。市場関係者からは「ネット上の悪評を懸念した投資家の売りが出た」(証券ストラテジスト)との声が聞かれた。