麻生太郎財務相は24日、G20財務相・中央銀行総裁会議の閉幕後に記者会見し、中国の過剰生産について構造改革が重要との認識が声明に反映されたとの見方を示した。麻生氏は「(声明に)鉄鋼という業種が出てきている。非常に大きなところだ」と述べた。
中国が鉄鋼製品などを過剰生産し、安値で輸出していることが他国の産業や経済に影響を与えている。声明は中国を名指しすることは避けたものの、鉄鋼などの過剰生産能力を「世界的課題」とした。
一方、麻生氏は為替について「過度な変動や無秩序な動きは(経済に)悪影響を与える」として、急激な円高には介入も辞さない構えを示した。(成都 万福博之)