【阿比留瑠比の極言御免】
時代の歯車は今、確かに大きく回り始めている。5~7日の在京各紙の参院選終盤情勢を伝える1面トップ記事の見出しを見て、そのことを実感した。
「改憲勢力『3分の2』勢い 自民は単独過半数」(5日付産経新聞)
「与党改選過半数へ堅調 民進、苦戦続く」(6日付読売新聞)
「改憲勢力3分の2の勢い 野党共闘伸びず」(同日付毎日新聞)
「改憲勢力3分の2に迫る 自民、単独過半数も視野」(同日付日経新聞)
「改憲4党3分の2に迫る 自民単独過半数も視野」(7日付朝日新聞)
日本が連合国軍総司令部(GHQ)の占領政策に由来する改憲タブーから、ようやく解き放たれつつあることが分かる。
読売は若干慎重な書きぶりだが、各紙の分析はおおむね憲法改正の国会発議に必要な3分の2議席を、改憲推進・容認の4党が占める可能性が高まったことを示していた。
憲法を取り戻す
戦後長く神聖にして不可侵な存在として神棚に祭られ、日本人が指一本触れることも許されなかったのが憲法だ。
それを、自ら改正することで初めて国民の手に取り戻すチャンスが、あと少しで手が届くところまできているのである。