官民ファンドの海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)は20日、アラブ首長国連邦(UAE)の総合商社シファーに出資し、たこ焼きチェーン「築地銀だこ」を中東で展開すると発表した。出資額は1000万ディルハム(約3億円)で、11月にUAEのドバイに1号店を開店する。イスラム教の戒律に従った「ハラル認証」対応の食材を使い、日本食の普及を図る。同機構の投資案件は、2013年の設立以来、17件目。機構とシファーが14年に設立した合弁会社「シファーニッポン」と、築地銀だこを運営するホットランドがフランチャイズチェーン契約を締結する。また、クロワッサンたい焼きチェーン「銀のあん」も展開し、中東6カ国でつくる湾岸協力会議の域内に、今後5年間で計35店舗の出店を目指す。