政治資金の公私混同疑惑などに揺れる東京都の舛添要一知事が1日に開会した都議会の本会議に出席し、所信表明演説を行った。舛添氏は演説の冒頭で「都議会のみなさまに、多大なご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申しあげます」と謝罪。高額すぎると批判を集めた海外出張費については、「航空機のファーストクラスや宿泊施設のスイートルームは使用しないことにした」と見直しを表明した。
公用車は「厳格な運用を徹底する」との考えを示した。政治資金の疑惑を調べる元検事の弁護士の調査結果については、「今議会での審議に間に合うよう公表し、説明を申し上げたい」とした。
舛添氏は「批判はすべて私の不徳のいたすところ」とし、「しっかりと心に刻んで、心から反省する」と述べた。
議場には開会前100人を超す傍聴希望者が長蛇の列をつくるなど、注目の高さをうかがわせた。