2016.5.28 05:00
インドネシアのジョコ大統領は27日、共同通信の書面インタビューに答え、日本との経済関係を一層強化することに期待を示すと同時に、中国を含む多くの国との協力がインドネシア経済の発展のためには重要だと訴えた。日中のどちらかに偏ることなく、広く投資を呼び込みたい狙いだ。ジョコ大統領は27日、三重県志摩市の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)の会場で、安倍晋三首相に対し、ジャワ島の港湾整備事業を日本に要請する方針を正式表明した。ジャワ島の鉄道高速化計画については「検討中だ」と述べるにとどめた。
ジョコ氏は、自国の持続的な発展のため主要インフラの整備が必要だと強調。「日本や中国を含む多くの国との協力を歓迎する」と指摘した。ジョコ氏が掲げる5000兆ルピア(約40兆円)規模のインフラ整備達成のために、日本が最大出資国のアジア開発銀行(ADB)や中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)を含む「さまざまな枠組み」を通じ投資を引き出す方針を示した。日本の支援については「きちんと組織化されていることや品質向上への努力、スケジュール厳守」を高く評価した。(ジャカルタ 共同)