北京市消費者協会が実施した温水洗浄便座の比較試験の結果がこのほど発表され、韓国ブランド「現代(ヒュンダイ)」など7機種が安全基準に適合していないことが分かった。
中国では近年、温水洗浄便座が流行している。温水洗浄便座は機能が多く、各モジュールは複数の電気回路や水が通る管でつながり、緻密な構造になっている。多くの製品は電気回路と水の管が離れていないため安全リスクが高く、メーカーには高い技術が求められる。現在、中国国内のメーカー数はすでに100社を超えている。
同協会は今回の試験にあたり、一般消費者として20ブランドの機種を実際に購入。試験の結果、韓国の現代総合商事と寧波舜潔衛生器具が生産する「現代」HD-BS58Bや、摩普衛浴の「摩普(MOPO)」、北京七洗偉業科技発展の「七洗」、西安三花良治電器の「洗之朗」など5機種で基準に適合した材料が使われておらず、耐熱性・耐燃性が不適格だった。「摩普」や浙江特潔爾智能潔具の「特潔爾(Tejjer)」などの3機種は接地(アース)に深刻な安全リスクがあり、その他3機種は表示されている電力消費が実測値と大きく食い違い、2機種は使用説明書に不備があった。
またノズルの自動洗浄機能があると明記された5機種のうち「洗之朗」R2275では、洗浄試験後に残留物があった。
同協会の関係者によると、温水洗浄便座は市場への参入障壁が低く、メーカーの技術や品質管理の格差が大きいという。(京華時報=中国新聞社)