【熊本地震】農水省が追加支援　畜舎などの再建、補助率を２分の１に引き上げ

　農林水産省は１８日、熊本地震で被災した農林水産業への追加支援対策をまとめた。平成２８年度補正予算などを活用し、被災した畜舎や農業用ハウスなどの再建・修繕費用の補助率を１０分の３から２分の１に引き上げる、対象を集出荷施設など共同利用施設へ拡大する。倒壊した畜舎などの撤去費用や、森林、漁場の復旧整備などにかかる費用の一部も補助する。

　また、被災を機に規模拡大に取り組む際にかかる資材や農機のリースなどの経費の補助や、収益力の高い作物への転換など体質強化を進める取り組みを支援。コメの作付けができず、大豆など他の作物への転換を余儀なくされた場合に、種子や種苗の購入費用などの一部も補助する。

　森山裕農水相は「現地で頂いた要望には、ほぼ全ての面で対応ができたと思う。後はスピーディーな執行が大事だ」と述べた。